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人間は理性的な動物であることが、他の動物と違うということで、感情を爆発させるよりも理性的にグッと感情を抑制しているほうが、いかにも賢い人間のように思いがちですが、けっしてそういうことはありません。 つまり、感情を爆発させる時と場所が問題なのです。 怒りの感情を周囲にぶつける人で、これでは周囲も「もう、いい加減でやめてくれ」ということになるでしょう。あるいは、悲しみの感情を場所もわきまえず垂れ流されては、まわりを困らせるばかりで、これも困ります。 とくに、怒り、妬み、恨み、悲しみ、苦しみといったマイナスの感情をオブラートに包まず、爆発させれば、周囲を動揺させたり不安にさせたりするために、どうしても嫌われてしまいます。 そうなることを恐れるのか、理性的な人間は、感情を表に出すことを恥とし、感情をコントロールすることがすぐれた能力であると考えています。たしかに、感情というのは、一種の弱味ですから、他人の前ではできるだけ見せないでいるほうが楽なのかもしれません。 ただ、あまり感情を抑制しすぎてしまうと、無感動、無関心、冷酷さに映ってしまうことがあり、無表情のポーカーフェイスは、かえって人を遠ざけてしまうことがあります。やはり、人間は感情の動物であるので、適度に場所と時を考えて、感情を出したほうがいいのではないでしょうか。
もともと、恋愛などは感情のぶつかり合いで、恋心が生まれるのであって、けっして無感動のポーカーフェイスからは生まれることはありません。感情は感動を伝える気持ちであり、人とのコミュニケーションを円滑にするための武器になり、感情豊かに表現し、相手の感情に訴えれば、それだけ相手の記憶に残りやすいです。 相手の感情を刺激して相手の心にしっかり存在感を残すことができるのは、理性ではなく、感情なのです。たとえば、ひそかに思いを寄せている彼と、心がウキウキするような楽しい時間を過ごせたときには、満面の笑顔で「楽しい」と連発すればいいのです。 遠慮して口の端だけで笑ったり、無用なプライドによって冷静を装ったりする必要などありません。心から感情を表現すれば、「あなたと一緒にいるから楽しい」という思いが、きっと相手に伝わるはずです。そして、そこに恋が生まれるのです。 悲しみやつらさなどの感情も、心のままに素直に表現してもマイナスにはなりません。素直に表現したほうが相手も共感しやすく、心がひとつになりやすいです。 人は自分の心の弱さを見せたときに、「彼女は自分だけに素直な感情を見せてくれた」という思いが、やがて、「自分は信頼されている」「自分が守ってあげなくてはならない」という使命感に、そしてさらに恋愛感情にまで発展していくのは珍しいことではありません。 |
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